高校一年生の夏のことでした 塾の帰り道で僕は自転車を走らせてました。 夜、しかも大通り。 あたりは結構薄暗かったです。 それはどうでもいいのですけど、 交差点に差し掛かりました。 青だったのでそのまま渡ろうとしたところ、左から車が曲がってくるのが見えました お、っと思って止まっちゃいました そしたらその車も車で止まっていました その間約二秒間 ・・・そうか、僕が通るのを待ってくれてるんだ。 そう思い渡りかけたところ向こうも向こうでそう思っていたらしく、お互いに進もうとして、また止まっちゃいました。 その間約五秒間。 流石に今度はいいと思って渡ったら 向こうも向こうでそう思っていたらしく、車を進め はねられました 自転車が跳ね上がり、僕は宙に投げ出されます。 幸いスピードはそんなに出てなかったので轢き殺されはしませんでしたが、左の膝頭を強打したらしく歩けませんでした。 痛かったです でもその時、僕は自分の心配よりも相手の心配をしていたのです。 サラリーマンっぽい人でした。 きっと家族がいるんだなぁそう思っちゃいます 申し訳なさそうって言うかマジで焦ってます、 そりゃそうです車で人をはねたのですから でも理由が理由だったので、こっちもなんか申し訳なく思ってしまいます このことが原因で彼の人生狂ったらどうしよう、マジそう思いました 多分法律的に見たら、彼が悪いでしょう。 でも、こっちにも落ち度があります、 折れてはないようです、流石に丈夫です僕の足。 対応に困ってあれこれ考えているうちに、 「うわ〜あ〜あ〜!」 どっかのおっさんがそれを見て叫びました。 なにやら人が集まってきそうな気配です いつもは結構人に注目されるのが好きなのですが今回は理由が理由です。 焦るおれ、心配するおじさん(轢いた人)、まだうろたえて叫んでるおじちゃん この際そのおじちゃんは関係ないだろうに・・・何故うろたえていたのでしょうか? 人が集まります、注目されてます とても居たたまれなくなり 「(足は動かないけど)大丈夫ですから、(普通の交通事故に比べて)たいしたことなかったし、(幸いなことに)自転車も壊れてないようなので、それに僕(ここから早く消えたいので)ちょっと急いでるので、もう行きます。」 そう言って、自転車につかまりながら立ち、そのまま何とかまたがり去りました 後のことは知りません。 ただ、僕この三日後に山登りがあったのです ええ行きましたとも、一番きついコースを。 登りきりましたよちゃんと、疼く足を引きずって。 もちろんこのことは家族にはナイショだし、 病院にも行ってません 今もたまに疼きます、そのことを思い出すと。 悲しい善意のすれ違いでした。 |
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